【一人旅】日本からFranceへ。中国でぼったくられた話やエッフェル塔で怖いお兄さんに話しかけられた話。

 

ーーー2017年 11月 15日 15時15分

私の人生で初めての一人旅は成田空港からスタート。

 

中国の北京空港で乗り換えて、FranceのCharles de Gaulle空港に向かうフライト。

行きも帰りも乗換も、全てAir Chainaを利用しました。トータル7万円。安い!

 

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今考えるとよく行ったなぁと思うほどな~んにも考えていなかった。笑

言葉が分からないことで何に苦労するのかも全く分からず、

「~について、不安だな」というような危険予測すら出来ない状態だった。

親が心配するのも無理はないよね。

 

Air Chainaは基本的に電子機器は一切NGなので機内では何もすることがない。

私は「螢」というサスペンス系の文庫本を持って行っていたので退屈はしなかった。

曰く付きの建造物マニアサークルの大学生たちが、未解決の殺人事件の現場である館に合宿し、次々に死んでいくみたいな話。

結局18時間のフライトでは読み切れなかったけど世界観が素敵な本でした。

その本はSpainのEspinalという村のcasaに置いてきたので、Caminoに行った日本人が見つけてくれたらいいな。笑

 
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北京までは3時間くらい。隣に座っていたのは中東風の女性でひたすら何かを食べていた。

北京に着いて、中国入国の検査に1時間半くらいかかったんじゃないかなぁ。

次のフライトに間に合わなくて焦ってる人も結構いた。

一方で私は待機時間が8時間くらいあるのに、下調べで北京空港のWIFIは繋がらないと知っていたのでぼんやりする予定だった。笑

まあ物は試しとWIFIの機械をぽちぽちしてたら中国人に話しかけられる。

そのお兄さんはWIFI繋がったのに私は繋がらず、何でかなぁと会話していたら

僕の携帯の電波使いなよ!と親切にしてくれた。そのまま2時間くらい喋ってた。

お兄さんはこれから3ヵ月ほどオーストラリアに留学に行くんだそうだ。

私は全く英語が出来ない。

大学入試の英語の偏差値は34で、それ以外の科目で大学に行ったものだから英語は中学1年生レベル。

彼も英語が出来ないらしく恐らく中学3年生レベル。笑

 

私は中国語を少し書ける(幼稚園児レベル)ので、最初はそれで筆談していたが

彼がGoogle翻訳アプリをインストールし、以後はアプリを通して会話していた。

 

そこでGoogle翻訳アプリを知ったんだよね。

こんな便利なアプリがあるのかと。これで言葉の壁は問題ないなと思った私を殴りたい。

でもないよりは良いです。念のため。

 

そういえばお兄さんに出会う前に、中国麺が食べられるお店で少しぼったくられた。笑

空港内を探検し終えて入ったお店でチキンヌードルと中国茶を頼んで出て来たヌードルにちょっと違和感があった。

ん?写真と違うなぁと思いつつもメニューを眺めていたらその店で一番高い鴨肉ヌードルだったんだよね。

10元くらいかな?笑

でもおいしかったから、ありがとう。

 
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ながーい待機時間が終わっていよいよParisへ。

自分がParis行きの飛行機に乗るなんて考えてもみなかったよ~。

とかって考えてる余裕がないくらい体が冷え切っていたので、我先にと搭乗。

我先にって言っても中国人の「我先に精神」に適うはずもなく、普通に抜かされてたけどね。笑

今回の旅で1番寒かったのは間違いなく北京でした。

中国ではないけど韓国の友達に聞いたら、マイナス何度が当たり前だから帰国が憂鬱なんだって言ってた。

そんなイメージがなかったからびっくり。そう考えると日本は過ごしやすいね。

 

今回は中国人の男性が隣。一見むすっとしてるんだけど本当に優しかった。

CAが機内食をどっちにするか?って聞いてきたときに私が理解が出来ず困っていたら

彼女に実物を見せてやってくれと頼んでくれた。

どちらにするか聞いていたのは「おかゆ」か「チャーハン」だった。

そりゃ分からんわ。笑 と思ったけど彼が頼んでくれなかったら理解できずにそのままだっただろうな。

それから飲み物とかCAが聞きにきたときに私の代わりに頼んでくれたり。

不愛想なんだけど優しいんだよね。中国の人って。

 

大学1年生のときに中国語を少し履修してたから、「珈琲」のことをカーフェイというのは知っていたので、こんなところで役に立つものだなぁと。

多分知らなくても困らなかったけど、

語学ってくだらないことでも知っていて無駄にはならないってこの時に実感した。笑

 

朝6時頃に到着予定だったんだけどなんだかんだ遅れて、

結局空港から出たのは8時前くらいだった気がする。

 

↓Charles de Glue空港を出てすぐのバスターミナルから、Parisの朝焼け。
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それでルーブル美術館前を散歩したり、凱旋門に登る、エッフェル塔と写真を撮る、

パン屋さんを巡る。とかっていう夢のような予定は消えた。

この後はMontparnasse駅からBayonne駅まで特急列車で移動する。予約したのは12時発の便。

下調べによるとMontparnasse駅には唯一ロッカーがあるみたいなので、

取りあえずMontparnasse駅に向かうことにした。

 

そこらへんに止まってるバスに乗り込み、Montparnasse駅に行くかと聞くと、

行きますよ、そうしたらMontparnasse駅までは18€ですね。と。

バスの運転手さんの発するフランス語は素敵だった。

フランス語が美しいってこういうことかって。

アナウンスとかではなく、私に向けられた初フランス語はバスの運転手さんからでした。

 

朝の渋滞もあってMontparnasse駅に着いたのは9時過ぎ。

35LのリュックをParisの街中で背負ってたら目立つのは明白だったのでロッカーにいざ行ってみたらクローズ。

これで凱旋門に行く選択肢はなくなった。

凱旋門は大きい荷物の持ち込みがNGなんです。一番楽しみにしていたのに。

仕方なくエッフェル塔に歩いて向かう。(贅沢な選択肢だな)

やっぱり目立つみたいで駅裏のちょっと雰囲気が良くない通りでガラの悪いお兄さんに話しかけられたけど、イヤホンしていたのでそのまま気付かなかったふりでスルー。

多分40分程度で行ける道を迷いに迷って1時間半くらいかけてエッフェル塔に辿りつく。

 

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あんな分かりやすい建造物、すぐ分かるでしょ~と思っていたけど案外Parisの建物は高いし似たような道が沢山ある。


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でもおかげで映画で見たSeine川沿いを散歩したり、素敵なパン屋さん(Patisslerと書いてあるけど)を発見したり。

そのパン屋さんではフランスパンとショコラテを買ったんだけど、どちらも本当においしかった。

 
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エッフェル塔に着くと、写真スポットには黒人のお兄さんの集団がタンバリンのような形の鈴をシャリンシャリン鳴らしながらウロウロしていた。

人は見た目で判断してはいけない。人は見た目で判断してはいけない。と心で唱えたけど普通に恐怖心は拭えず。

写真スポットからすぐに離れて麓へ向かおうとすると2~3人の黒人のお兄さんが話しかけてくる。withシャリンシャリン(何でこの人達鈴持ってんの?)

聞こえないふりして足早に立ち去りました。

恐らく写真撮ってあげるからお金チョーダイって感じなんだろうね。

普通に撮ってもらって、お金払ってる観光客もいたから悪いことではないんだけどさ。

 

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満足してMontparnasse駅に戻る途中にふと気付く。

France来たのにワイン飲まずに、こりゃいかん。と。

近くのレストランに入って白ワインとサーモンのタパスを頼んだ。

 

 ↓外観
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↓内観
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そうしたらここで問題。

疲れていたのか2口くらいでふわふわ~。酔っぱらってしまって全然お酒が進まない。

もたもたしていたら11時40分。そう、ゲートが閉まるまで残り20分。

ふわふわな頭でまたこりゃいかんとマップで調べたらここから徒歩で30分かかる。

 

下調べではジプシーがどうとかでメトロは乗るな!なんて記事を見ていたので

メトロを使う予定はなかったんだけどそうも言ってられず

近くに合った駅に潜り込む。だけど券売機の仕様が日本とは全く違って分からない。

呆けた頭で駅員さんを呼んで切符を買ってもらう。

Merciと言って別れるも、Montparnasse行きのホームが分からず教えてもらった。

でもフランス語だったからなんとなくの方面しか理解出来ず、

近くにいた人に確認したけど観光客だったようで英語が分からないと断られてしまった。

次に聞いたおばさんも同じく観光客。でも手に持ったマップで確認して、

そうね、これはMontparnasse駅に行くみたい。と教えてくれた。

 

なんとかメトロに乗りMontparnasse駅に到着。おそらくゲートの閉まる7分前とか。笑

 

でもどこで乗れば良いのか分からない。泣

アクシデントウェルカム精神の私だけど流石にあと7分には焦りまくり、

またあちこちで聞きまわってなんとかゲートが丁度閉まった時間に到着。

ギリギリセーフ、危なかったねって開けてもらった。

最後に道案内してくれたおじさんはまた僕に会いにここへ来てね、アジアンガール。って。Franceっぽいね。笑

 
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Bayonne駅までは4時間くらい。本を読んだり日記を書いたりして過ごした。

到着したのは16時だけどSaint Jean Pied Port行きの列車は18時。

川のほとりにある町で夕焼けが綺麗だった。

 
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街を散策して、満足したので駅に戻る道中の橋の上。2人のマダムの後ろを歩いていたんだけどなんとなくいいなぁって。

日本のマダムとは少し違うね、人によるんだろうけど。笑

 

いざSaint Jean Pied Portに向かう列車に乗るためにチケットを買おうとするも、よく分からん。

駅員さんに尋ねたけどやっぱりフランス語。滑らかに頭を通り抜けて微塵も理解できない。そして英語を話せる人はほぼいない。

英語苦手なのに、CAや券売機などに「何の言語?」って聞かれて英語を選択するなんて考えてもみなかった。まず日本語っていう選択肢ないもんね。

駅員さんの話によると電車はストライキで今日はないから、バスで向かいなさいと。

ほえーーー。聞いてよかった。知らなかったら私、Bayonneで一泊するところだったよ。

 

バスも18時発。3時間程揺られて漸くCamino de Santiagoのスタート地点に辿り着く。

時刻は21時。計算してないけど大よそ30時間くらいの移動時間だったと思う。

 

よく分からない広間に降ろされたけどどこに向かえば良いのやら。

日本人カップルが迷いなく進むので後方から付いていく。

途中になんとなく事務所っぽいところを見つけて入ると、当たりで2人のおばちゃんが迎え入れてくれた。

ようこそ~!と韓国語の案内を渡された。違います。日本人です。と言うと英語の案内を渡される。

やっぱり日本語、ないよね。笑

 

事務所でアルベルゲの場所を聞いて手続きを済ませる。

二段ベッドの上だったんだけど下のフランス人の女性と声の大きいお爺ちゃんが暫く喋っていたのを覚えてる。

 

この声の大きいお爺ちゃんとこの後色々あるなんて思いも寄らず。笑

すぐにシャワーを浴びてマイブームだったyeyeを聴きながら眠った。

 

これから40日毎日お世話になる寝袋さんの寝心地は最高でしたとさ。